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あらすじ

武志と一緒に大阪にやって来た喜美子。懐かしいちや子と再会する。
ちや子の家？に着くと、そこには武志と同年代の子供と母親たちが集まっていた。
ちょっと遅いクリスマスパーティらしい。

「中淀働く母の会」という地域活動の団体で、幼児保育の時間延長や学童保育の新設を訴える署名運動などをしているらしい。
「鍵っ子を晴らしたいよな」と一人の母親が言う。
この母親は、ちや子の父親の教え子だったのが縁で、ちや子はこの活動に関わることになった。秋には活動について雑誌で取り上げた。ゆくゆくは、一冊の本にまとめ用途思っている。
「女の言うことは、なかなかとらげてもらえない」と言う。

そこへ、別の母親？が駆け込んでくる。
市会議員の先生が請願書に記名捺印してくれたらしいのだ。一同、大喜び。
これで進展があるのでは？と、みんな期待するのだった。

ここで「（この人）誰？」と、喜美子のことが話題になり、陶芸作家の川原八郎の妻だとわかる。
あの川原八郎の…と言われるが、喜美子はバツが悪く対応に困ってしまう。
すると誰かが、それを察して食事に行こうと話を変えてくれるのでした。

川原家。台所にマツがおり、八郎が荷物を取りに来ている。
八郎「なんやおらんときに、荷物取りに来たみたいで…」
マツ「武志とはおおてるんやろ？…あの子もこれで穴窯おわりにするやろ」
八郎「もちろんです…喜美子とは、ゆっくり話しよう思てます」
マツ「お茶碗持っていく？」
八郎「…」
マツ「置いとこか、…大事にな」
八郎「はい、すみません」と、小さく笑顔で。
二人「おやすみなさい」
八郎が帰る。

大阪のちや子の部屋。
母親たちはいなくなり、武志が眠っている。
喜美子は、中国酒を少し飲んだようで、「あんなに飲んだの初めて、なんかふぁ〜っとしてしもて」と言う。
常治がよく飲んでいたので、喜美子はお酒は好きではないらしい。

喜美子「でも、父がお酒飲みたくなる気持ち、わかりました。ちょっとだけ…」
ちや子「やっぱりきみちゃん、なんかあったんやね…。突然、ゆりちゃんから「大阪行かせます」って電話あったから…」
喜美子「百合子、ウチが泣いたこと覚えてたんです」
ちや子「あ、琵琶湖大橋の？」
喜美子「はい、ちや子さんが琵琶湖大橋取材するいう話して」
ちや子「あんなん、覚えてたんやな」

百合子は、ちや子さんは喜美子ねーちゃんのお姉さんやろ？会うてきたら？と言ってくれたのだ。

ちや子「ええ子やな…そしたら、また、泣きたくなるようなことあったんか？」
喜美子「一生懸命生きとったら、いろいろありますね…」
ちや子「いろいろあるな」
喜美子「気持ちがぐしゃぐしゃで…なんて言うたらええかわかりません」
ちや子「泣くこともできんか…」

ちや子は、そんな喜美子に、子供のために常備している色鉛筆と画用紙を出してくれる。
そして、急遽入った取材をするために外出すると言い、慌ただしく準備をしながら荒木荘のことを話してくれる。
大家のさだは、今では京都の復職専門学校の校長先生になっている、大久保さんも相変わらず（荒木荘は建て直しの最中）。

ちや子「ああ、忘れるとこやったー、きみちゃんラジオ聞く？テレビは？」
喜美子「まだ…」
ちや子「せやな、ほんなら言わんとくわ。（このラジオ）合わせたるから10時になったら聞いて、ちゃんと聴くんやで」
と言ってちや子は出ていきました。

喜美子は一人になって、画用紙に絵を描きます。
夕陽と武志と喜美子。八郎を描くことを躊躇しているようです。

そして、10時をちょっと過ぎてラジオのことを思い出します。
ラジオのスイッチを入れて聞こえて来たのは、なんと信楽太郎と名乗る流し？の「さいなら」という歌でした。

感想コメント

ちや子さん良いですね。あの感じが喜美子をすっぽり包んでくれる感じがします。きっと水野美紀さんの雰囲気がいいんですね。
今回は、ちや子さんの包容力というより、大阪で女性が頑張っていること、みんな先に進んでいることを目の当たりにして、勇気付けられる…ということかもしれませんね。明日はきっと大久保さんにも会えます。楽しみですね。