魔女の宅急便で、宮崎さんは当初監督をやる予定ではなかったらしいです。
そのあたりの事情が「魔女の宅急便ロマンアルバム」に載っているので書いてみます。
企画の発端は、角野栄子さんの原作とヤマト運輸を結びつけ、宮崎さんか高畑さんの監督でアニメーションを作れないかというもの。
話し合いの結果、宮崎・高畑さんいづれかのプロデューサーで、才能ある若い監督にチャンスを与えようということになり、宮崎さんがプロデューサーを買って出た。
宮崎さんは、当時のトトロの制作の合間を縫って、最近の20代の若い演出家のビデオを見まくったり、新進気鋭の若手のシナリオライターにシナリオを依頼し、仕上がりをチェックする…という作業を行なった。
しかし、若手アニメ作家の作品を見て実際に会って話をするも、この人!という人には会えなかった。また、若いシナリオライターの書いたものがどうも宮崎さんにしっくりこない。どうも温かさがない乾いた醒めたもので納得がいかなかった。
そのうちにトトロの制作が終わり、宮崎さんがシナリオまでを担当することを決意。
気がつくと5月の末。宮崎さんは原作を読んで自分なりの構想を持っていたので、すでに作品に愛着が生まれてしまった。
そこで、結局は演出も自分でやってみようということになった。
宮崎さんが監督を引き受けた理由は、児童文学のアニメ化という数少ないチャンスを活かしたい、都会に生きる女性たちとも共通のテーマがあるという点だった。
とのことです。
宮崎さんのエピソードを見てくると、結局自分でやっちゃった…っていうよくあるパターンなような気もしますね。
それでも、宮崎さんが監督をしてくれるということでファンにとっては嬉しい変更ですよね。
ストーリーも、当初は物語の途中でひっそり終わる予定だったのが、ラストのトンボを助ける飛行船の事故エピソードの追加となったのですから、宮崎さんのエスカレートには感謝するしかありません。