まっちゃんのエッセイ「尼寺のおてつだいさん」

「尼寺のおてつだいさん」…とっても楽しみにしていた本が届きました。
NHKで放送されていた「やまと尼寺精進日記」に出演していた、お寺のお手伝いさん「まっちゃん」が書いた4コマ漫画エッセイ。

私はNHKの「やまと尼寺精進日記」が大好きで今も録画をよく見るほどなのですが…、そんな番組も昨年（2020年3月）で終了してしまいました。もう新しい番組を見ることができないことや、見ていると気になってしまうお寺の生活の裏側など、いまもなお（舞台の）音羽山観音寺に興味深々です。
そんななか発売されたのがこのエッセイ。書くのは番組に登場していたご本人ですから、否が応でも期待は高まります。
この本の執筆者・まっちゃんは、番組放送当初から特技のイラストを活かして、お寺の商品ラベルやPOP、イベントのぼりなどを製作されていいました。この本はそんなまっちゃんのイラストと文を織り交ぜた「やまと尼寺精進日記」の裏側が知れるスピンオフエッセイです。

内容に目を通すと、全編ほのぼのとした4コマ漫画とエッセイ。まっちゃんのお寺での生活の集大成になっていて、番組放送で話題になったことの一区切り…という雰囲気もあり、ファンとしてはいろんな意味で嬉しい一冊になっています。

また、漫画を読んでいると見逃しがちですが、全ページに添えられたたくさんのイラストも尼寺ライフをよく表現していて、見ていて番組が懐かしく楽しい。
ラストの漫画では、「人生無駄なことはない」として、「お寺でいろいろな引き出しが増えた…」と綴っています。お寺での7年間の経験が、まっちゃんにとって大きなものだったんだと、なんだかジーンとしたりします。

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表紙。舞台となった音羽山観音寺に登場したみなさんがキャラになって描かれています。
庫裏の周辺はお寺の扶養家族の犬猫たちがいて、トラはちゃんと慈瞳さんの近くにいます。いつも見ていた桜や干し柿、薪もあります。
険しい山道にはモノレールがあって乗っているのがまっちゃん。音羽山の麓にはお寺の応援団・潤子さんとやっちゃんもいます。ちらと見える竹は番組でタケノコ掘りをした潤子さんちの竹やぶだったり…。
　

こっちが裏表紙。ちゃんとご住職と番犬のタロウがいました。観音寺のご本堂やオハツキイチョウもあって、山菜を巡って攻防を繰り広げた鹿たちもいますね。
　

エピソードがいくつかに分かれていて、これはまっちゃんとお寺の出会い編。本書のあちこちに添えられたカットが、ひとつひとつ意味があって可愛いです。Special thanksで個人顔イラストが描かれてるのもかわいい。
　

こんな感じで、4コマ漫画と解説の文章があって、まっちゃんの尼寺ライフは進みます。
　

今回、初版500冊について来たまっちゃん手書きのメッセージ。ちょっと嬉しい。
　

おまけのポストカード3枚。表紙イラストと観音寺のイチョウのある境内、音羽山展望台。ほのぼのしていて番組ともリンクしていて嬉しい。仲よさそうな三人さんのイラストがグッときて泣けます。
　

カラーページもあった。これは以前にwebで発表されたものに色がついている。まっちゃんと慈瞳さんとの出会い。
　

表紙イラスト全景。これが「やまと尼寺精進日記」の世界。結構こまごまと番組に出て来た世界が再現されています。